カウンセラーは、マインドコントロールや誘導はしません。
クライアントを依存させるカウンセラーは危険
カウンセラーが、クライアントに対して、気をつけないといけないことの一つに「クラインアントを依存をさせない」ということがあります。そのためにも、カウンセリング以外はクライアントとは会うことはしませんし、必要以外の連絡もしません。
カウンセラーがクライアントを依存させているときは、カウンセラーもクライアントに依存していることが多いです。どちらかが依存していても、お互い依存しあっていても、カウンセリング効果は期待できません。カウンセリング効果を上げるためにも、依存させる方向には誘導しないようにしています。
たとえば、クライアントが、カウンセリングを受け楽になっていく過程で、どんなことでもカウンセラーに聞いたり、楽になったことが「先生のお陰です」と過剰なメールを送ったり、また「どうか最後まで私を見捨てないでください」と言うときなどは、クライアントはカウンセラーに依存している可能性があります。
依存させないカウンセラーは、次のようなナビゲートができるはずです。
- クライアントの自分で考える能力を信じています。だから、カウンセラーはクライアントがどうしたいのかを考えさせることができます。
- クライアントが楽になったのは、クライアントの力であって、カウンセラーの力ではないこと知っています。
- クライアントに「見捨てないでください」と言われたときには、なぜそう思ているのかを気づいてもらうような方向にもっていくことができます。
カウンセリングのゴールは、クライアントがなりたい自分になり、今抱えている悩みから解放され自分らしく楽になることです。依存とは真逆です。依存はクライアントが自律することを妨げる行為なので、カウンセラー自ら依存させるような方向にもっていかないような関係性を心がけています。
クライアントが、カウンセリングの終了を決める
カウンセリングでは、1回のカウンセリングで、一つの悩みを扱います。
いくつか悩みを解決していき、クライアントが、もうこれでいいと思ったときにカウンセリングは終了します。悩みの内容によっては、こちらから提案をする場合もありますが、最終的に決めるのはクライアントです。
カウンセリングを始めるのも終わるのも、クライアントの自由です。カウンセリングを受け始め、自分に向き合っていくと気づくことがありまだ悩みがあるときでも、クライアントが楽に過ごせるようにと思えればカウンセリングは終了です。そして、またカウンセリングを受けたいと思ったら初めることもクライアントが決めることです。
そのためにも、かうんせりんぐるーむこころでは、その都度、料金をお支払いいただいています。
カウンセリングの主役はクライアント
クライアントの変わりたいと思う気持ちがなければ、カウンセリング効果は期待できません。
たとえば、カウンセラーがクライアントのある問題に気づき、そこを変えようとしても、クライアントがその部分に問題意識を持っていなければ問題を解決することは不可能です。
目の前にお腹がいっぱいの人がいて、その人に、「すぐお腹減らして」といったところで不可能な話です。それと同じで、カウンセラーがクライアントに「この部分変えて」と仮に言ったとしても、クライアントがこの部分に気づいていて変えたいと思っていなければ変えることはできません。カウンセラーはクライアントを変えることはできません。その代わりクライアントは考える力と自分で変わる力をもっています。
クライアントは自分でどうなりたいかを考えます。いくつかの悩み事があったとしても、すべて解決する必要はなく、解決したいと思うところだけを扱います。そこに寄り添うのがカウンセラーの役目です。カウンセラーはクライアントの心に寄り添いながら、クライアントが楽になるためのお手伝いをするだけの存在です。
投稿者プロフィール
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人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。
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