正しく怒って、居心地の良い時間を多くしませんか
「毎日、嫌なことは、たくさんあるから怒っているわ。でも、なんかすっきりしなくてまた怒ってしまったって思う。」
「怒りたいことはたくさんあるけど、感情のままに怒っていたら、社会生活はできないわ。」などど思ったことはありませんか。
「怒る」ということは、自分を守るためにもとても大切な感情です。しかし、私たちは、いつのまにか怒ることを我慢したり、感情にちゃんと向き合うことをしなくなってきています。「我慢しなくては社会生活はできない」「怒ってもすっきりしない」と思っている人は怒り方が間違っているかもしれません。
怒りの気持ちで一杯でも、正しく怒れば気分はすっきりします。社会生活もできないことはありません。むしろ正しく怒れば社会生活をするうえで、自分自身も楽になり、周りともスムーズに事が運びやすくなることが、増えていきます。
「怒る」という感情は、悪い感情ではありませんが、正しく怒る方法がわからないと、「怒る」という感情が悪者になってしまいます。
「正しく怒る」ってどういうこと
では、正しく怒るとはどのようなことでしょうか?
多くの人が誤解しているのは、怒ることは、相手を攻撃したり、相手に自分の感情をぶつけることだと思いがちなところです。
正しく怒ることは、相手に感情をぶつけることと少し違います。相手に怒りをぶつけるのではなく、自分の中にある怒りの感情を外に出すことです。
正しく怒るには、まず、「私は怒っている」ということを受け入れます。決して、こんなことで怒ってはいけないと思わずに、私は「怒っている」ということを知って自分の感情を受け入れてください。受け入れたら、次は「怒っている」感情を自分の中から外に出します。外にだすということは、相手にぶつけるということではありません。自分の中にある「怒り」を自分の中から外にだすことです。
怒りを外に出すときは、息と一緒に体の中の怒りを一緒に吐き出すようにイメージするだけです。ゆっくりと息を吐きます。何度も息を吐くと少しずつ怒りが減ってきます。この方法は、自分が怒りを感じたときにいつでもできます。たとえ、会社の中であっても、地域の集会の場であっても、子どもに対して怒っているときであってもです。
正しく怒ったあとは、自分自身が楽になり、元気がでます
息を吐きながら「怒り」を出すことで、それまで感じていた怒りが収まってきます。すると、たとえば、目の前にいる自分の子どもにいらついていたとしても、いらいらいしなくなり、自分自身が、子どもと一緒にいて居心地のよい時間を過ごすことが増えてきます。
普段から怒りを感じやすい人は、怒りをため過ぎない事も大切です。怒りがたまり過ぎると気分が憂鬱になったり、何もしたくなくなったりします。肩周りの筋肉がこわばったり体調面にも影響が出ることもあります。怒りをためすぎたり我慢していると感じたときも、この正しい怒り方で、怒りの感情を外に出せばすっきりできます。
「毎日怒っていても何だかすっきりしない、また怒ってしまった」「感情のまま行動をしていたら、社会生活できない」などと自分の感情コントロールができないことに落ち込んでいる方は、一度ためしてみてください。怒りが減っていけば、今まで怒っていた時間が減っていき、居心地のよい時間が増えていくはずです。
怒りがよくわからない人や、正しく怒ることがうまくできない場合は、ご相談ください。居心地の良い時間が増えるお手伝いをいたします。
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投稿者プロフィール
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人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。
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