「自分はダメだ」から抜け出す方法

なぜ、あなたは自分を「ダメだ」と思ってしまうのか?

あなたは、大事な場面でいつも失敗してしまうことはありませんか?

また、自分でいつも「自身がない」と思っていることはありませんか?

このように、「いつも失敗する」、「自信がない」と思うことで、自分は「ダメだ」と自己否定してしまう人は少なくありません。

結論から言うと、あなたには出来ないことがあっても、決して「ダメ」な人ではありません。赤ちゃんが何も出来なくても「ダメ」でないのと同じで、本来、人は何かができても出来なくても「ダメ」な人ではないはずです。

では、なぜ人は、「自分はダメな人間だと」否定してしまうのでしょうか?

その多くは、赤ちゃんのころから与えられている親からのメッセージが原因しています。

親からは肯定的なメッセージだけでなく、否定的なメッセージも発せられます。子どもは、言葉だけでなく、親の雰囲気や親の表情、親がそのときに味わっている感情などから、親の態度や言葉、感情を敏感に感じて受け取ります。親からの言葉に否定的なメッセージが多いと、「自分はダメだ」と思い込んでしまう原因に繋がってしまうかもしれないのです。子どものときに「ダメ」だと思う気持ちは、大人になっても、自己否定の感情が心の中に蓄積され残っていきます。ましてや、虐待を受けていたら、決定的な自己否定を引き起こす可能性は高くなります。

親には悪気がなかったとしても、子どもは親に面倒をみてもらわないと生きていくことができないため、本能的に親に好かれようとします。親から言われたことを素直に受け取っていきますから、知らず知らずのうちにあなたの心に「ダメ」だと思うきもちを生ませてしまうことは少なくありません。

さらに、親の態度や言葉から、「自分は認められていない」、「自分は愛されていない」と、親の愛情を感じることができないと、「自分はダメだから認められないのだ」、「自分はダメだから愛されないのだ」とどんどんと自分を否定していくようになってしまうのです。

 

「ダメな気持ち」を持ち続けることで、本来備わっている能力も半減する

このように、子どものころから「ダメだ」と思い込むことで、大人になったときに、自分の力を出すことが出来なくなることがあります。

子どものころから、親に失敗するごとに「お前は何をやってもうまくできないやつだ」と言われていれば、子どもは「私はうまくすることはできない」と考えるようになり、いつのまにか「私はいつも失敗する」と思い込むようになります。そして、無意識のうちに、実力はあるにも関わらず失敗するようなことをしてしまいます。

さらに悪循環なのは、子どものころに「ダメだ」という感覚を身に着けると、「うまくいかない私はダメだ」ということを確認するかのようなことをして、自分の中に「ダメだ」という感覚を増やしていってしまうのです。

過保護に育てられた子どももまた、自分では何もできないと思い込み、自分に自信が持てなくなりがちです。

過保護の親は、先回りをして危険なことをさせないようにして、なんでも親手出しをしてしまいがちです。親がすべてやってしまうことで、子どもが「自分でやることに」自信をもつ経験ができなければ、「私はダメだ」と思い込みます。

親の過保護は、一見愛情があり優しい親のように感じます。が、本当は「あなたは何もできないから、私がしてあげる。その代わり私の言うことを聞きなさい」というメッセージの裏返しでもあるのです。

子どもは、親からの「あなたは何もできないから、私の言うことを聞きなさい」というメッセージに添うような行動を、知らず知らずのうちにしていきながら、自分の心の中に「やっぱり、私は何もできないので親の言うことを聞いていこう」という意識を心の底にを貯めていきます。やがて、「私はダメ、何もできないから自信がない」と思い込むようになります。このようにして、子どものころからの「ダメ」という感覚の蓄積は、慣れしんだ感覚として大人になっても大事に持ち続けていってしまいます。

そして、自分で考えることをしなくなり、「どうせ何をやっても出来ないから」と思うようになります。すると、その人がどれだけ素晴らしい能力を持っていても、本来の能力を発揮できなくなってしまうのです。

物事を肯定的に受け取れる訓練をすれば、自己否定イメージはくつがえっていく

自己否定の原因が何となく理解していただけたでしょうか?

昔から植え付けられてきた言葉や感情なので、理由がわかったからといって、簡単に納得ができることではありませんね。

しかし、安心してください。

自己否定は、肯定的な言葉を受け取ることができるようになれば解消されていきます。自己肯定ができるようになれば、本来持っている能力以上の力を発揮することができるようになるはずです。

なぜ、このようなことが言えるかというと、親や他の人からの否定的なメッセージは手放すことができるからです。

自分で手放す方法として、もし、自分のことを「ダメ」だと感じていたら、なぜ「ダメ」だと感じているのかを客観的に感じてみてください。もしかしたら、誰かと比較して「ダメ」と思っているのかもしれません。あるいは、小さなミスをしがちなので「ダメ」と思うのかもしれません。早く物事を進めることができないから「ダメ」と感じているのかもしれません。人と比較する必要はなく、ミスをしたら、対策を考えることで対処できます。

たとえば、早く物事をすすめられないとダメだと感じていたら、客観的に自分のことを見てほしいのです。「早くはできないけど、丁寧に物事をすることができる私はダメでない」、「小さなミスはするかもしれないけど、ミスに気づき訂正することができる」、というように、客観的に自分のことを見てほしいのです。

また「私のこういうところはダメかもしれないけど、ダメでもいい」「ダメだと思うところはあるけれど全部がダメではない」などのように、自分のことを、肯定し「ダメ」な部分を否定しないようにするだけでも心は楽になります。

そこまで考えられないのならば、「ダメだ」と思ったら、自分の良かった面を探すだけでも、肯定できることもあります。

人はそれぞれに、得意なこともあり、不得意なこともあり、得意でもなく不得意でもないことがあるものです。そして、何もできない人はいないのです。

もし、いろいろトライしてもダメな感覚が解消できない場合は、お気軽にご相談ください。本来能力が発揮できるようなお手伝いをいたします。

関連プログです。↓

【私がカウンセリングで解決したこと】自分はダメだと思う気持ちから”脱却”できた

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

cocoro
cocoro心理カウンセラー/ワンワンコミュニケーションカウンセラー
人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。