自分の感情を認めれば冷静になれる

バレエのレッスンのときに先生に言われた言葉があります。

「バランスが崩れたときこそ冷静になって、”冷静”になれば立て直しかたがわかるから。」

「冷静」という言葉はよく使われます。

そこで、「冷静」について辞書を引いてみました。すると、そこには「感情に左右されず」「感情を抜きにして」など「感情」という言葉がたくさん並んでいます。

社会生活をしていく上で、冷静にならなければならないときは多々あります。
子供のころは、感情を優先していても周りが許してくれます。しかし、大人になっても感情優先で行動をしていたら、社会生活や人間関係に問題が生じます。
たとえば、会社で得意先から無理難題を言われたときに、腹がたって仕方ないことがあります。そのときに感情的になり、怒ってばかりいては何も解決をしません。このとき、冷静になり、どう対応していけば考えることができれば、得意先にも適切な対応ができるはずです。
また、親が子どもを怒る時に感情的に怒ったとしても、子どもによっては、委縮してしまったり反抗的になったりして、伝わらないことがあります。
このとき、親が冷静になって、子どもに伝えたいことを整理できたら、お互いに必要のないストレスを感じなくても済みます。

 

感情に左右されずに冷静に対応するコツは、まず自分の感情を認めること

感情と思考と行動は繋がっていると言われています。

たとえば、私のバレエレッスンを事例にあげると、「バレエ」でバランスが崩れているときは、「どうしよう、どうしよう、ふらふらする」とパニックになっていて頭の中が真っ白になっています。バランスがとれていないことに気持ちが「焦って」いるのです。「どうしようー」となんとかバランスをとろうとするのですが、「焦る」気持ちが先行して、ますますバランスがとれずふらふらしてしまいます。

そこで、冷静に対応するには、まず「焦る」気持ちを自分で認めると冷静に対応することができるようになります。

「いま、私はバランスがとれなくて焦っているのだ」という事実を自分で知り認めるのです。そうすると、不思議と「焦る」という気持ちがなくなります。

焦らなくなれば、冷静に考えることができるようになります。「どうしようー」「どうしたらいいかなー」と考えられます。バランスを立て直す方法は先生から教えてもらっているので知っています。その方法を使って、自分なりにバランスがとれるようになります。このように、自分が冷静になれないときには、まず自分の感情を認めてみるのです。

この方法は、会社などでの対人関係でも活かすことができます。

苦手な上司と仕事をしていくときにでも役たちます。たとえば、嫌いで嫌いでたまらない上司と毎日顔を合わせて仕事をしていかねばならないとき想像をしただけで憂鬱な気持ちになるものです。

こんなときは、「上司が嫌いだ」と「嫌い」という気持ちを否定せず受け入れてみるのです。「私は上司が嫌いだ」と認めるだけでいいのです。気持ちに余裕が出てきたら、上司の何が嫌いかを考えてみるのもいいでしょう。話が長い、失敗をしつこく非難する、人によって態度が違う、など具体的に思いついたら、嫌い以外の感情が出てくるかも知れません。この気持ちもそのまま認めて受け入れます。

「嫌だ」という気持ちを受け入れ、認めることで、今まで抱いていた嫌な気持ちは減っていくはずです。すると、嫌いな上司であっても冷静に対応できるようになります。

 

自分の感情を認めれば、思考が変わり、行動も変わる

思考と感情が行動を決めるといわれます。

たとえば、頭ではわかっていることでも、なんかすっきりしないなんかうまくいかないということがよくあります。

そこで行動を変えてみても、やっぱりなんかうまくいかない!ということもあります。

このような状態のときは、思考と感情がバラバラになっています。

ご自分の感情に目を向けて自分が感じている気持ちをまず認めましょう。どんな感情でも否定することなく、受け入れることで、冷静な行動がとれるようになります。

 

 

 

投稿者プロフィール

cocoro
cocoro心理カウンセラー/ワンワンコミュニケーションカウンセラー
人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。