承認欲求(人に認められたい欲求)は誰にでもある欲求
手軽にできるFB上での承認欲求も過剰になると自分を傷づける
最近、SNSでよく見かける記事の中に、リア充な生活の投稿や、インスタグラムの中にさりげなくブランドがわかるものを入れた写真の記事をよく見かけます。そして、これらにたくさんの「いいね」や「コメント」がついていることも珍しくありません。
これらの投稿も自分の中で楽しみの一つとして投稿する範囲なら問題ありません。が、もし、その裏に自分を認めてほしいという気持ちが過剰にあるとしたら、相手とのコミュニケーションに問題が生じてしまうことがありますから少し注意が必要です。
自分を認めて欲しいという承認欲求は、誰にもあるものです。そういった意味で、FBなどのSNSは、手軽に承認欲求を満たすことができるツールだとも言えます。誰だって、FBの投稿で「いいね」や「コメント」をもらうことは嬉しいことなのです。
しかし、この承認欲求を満たすことが目的になってしまうと、FB上でのコミュニケーションがエスカレートし、承認を過剰に求めようとして、必死になりすぎて疲れてしまいかねません。実際に、他人からの承認を求めすぎて、トラブルになったり、苦しんだりして、FBから離脱していく人も少なくないのです。
承認欲求は、自身のモチベーションをあげる効果もありますが、人から認められることを目的としてしまうと、自分で自身を苦しめることになります。
手軽に承認要求できるSNSですが、過剰にならずに、自分の「自己肯定」を高めることが大事なのではと考えます。
自己肯定できれば、承認欲求は普通になる。
では、なぜ承認欲求が過剰になるのでしょうか。
この背景には、たいてい、「自己肯定感が低い」という現実があります。
自己肯定感が低くなる原因には、子供のころの親との関係が多く関わっていると言われています。
3,4歳頃までに、親と子どもの適切な関係が育まれ、心の根っこができていれば自己肯定感がある大人になると言われていますが、親の愛情が不足していると、自己肯定をすることが難しくなるのです。
人に認められたい気持ちは誰もが持っています。しかし、自分で自分を認めることもできれば、人に振り回されることも少なくなるのではないかと考えています。
では、どうしたら「自己肯定感」を高めることができるのか。
「自己肯定感」とは、「何かが人より優れている」のような条件付きではなく、「自分の悪いところもいいところも全部含めて、自分を認める」ということです。
自己肯定感を高めるには、たとえば、会社でミスをしてしまったときには「ミスをしてしまったけど、ミスすることもあるよ」とミスをした自分を「ミスしたけどいいよ」と許可をすることです。「あの人のことが好きになれないけど、好きにならなくてもいいよ」とか「ダメなところがたくさんあるけど、ダメなところがあってもいいよ」などのように自分で自身のことを優しく許可し続けてあげることです。
また、「今日はいつもより早く起きた」とか、「余裕をもって会社に行けた」のように日常生活のちょっとしたことを、自分で褒めてあげることです。できれば毎日小さなことをみつけて褒め続けていくことです。
このように、続けていくことで心の中に蓄積されていき、「自己肯定感」は高まっていきます。
そうすれば、承認欲求も徐々に満たされ、自分が楽になっていけるはずです。
投稿者プロフィール
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人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。
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