体にも心にも脳にも栄養が必要

食べるものが豊富にある時代ですが、栄養失調の人が増えていると聞きます。

最近、よく新聞などで、現代人に栄養が足りていないという記事を目にします。食べるものがなく十分な栄養をとれなかった時代の栄養失調とは、今の栄養不足は内容が違います。今は、食べるものがありふれているにもかかわらず、必要な栄養を取ることが難しく、年をとれば、食べる量も限られ、食品に含まれている栄養素も昔に比べると少なくなってきてるとも言われています。必要なカロリーは満たしやすいですが、食事のバランスをうまくとるには、かなりの努力が必要です。

栄養は、体や心だけでなく、脳にも影響を与えるもので、私たちの体のすべての部分に大切です。体が元気なら心も元気です。脳が元気なら体も元気。心が元気なら体も元気です。体の健康には意識を向けやすく、食べ物から十分な栄養をとれなければ、サプリで補給することも可能です。

心に栄養を与える方法

栄養のバランスがうまくとれていれば、心にもよい影響はあります。しかし、それでも心に元気がないと感じたり、些細なことでイライラしたり憂鬱な気持になりがちなときは、心の栄養が不足しているのかもしれません。そんなときには、心が喜ぶことや楽しいと思うことをして栄養をあたえます。たとえば、甘いものが好きであれば、フルーツがたくさんのったケーキを食べてみる、また、以前から欲しかったものを買ってみる。自分が嬉しいと思うちょっとしたことをしてみるだけでも心の栄養は満たされます。

今の自分に必要でないものを捨てる選択をすることも、心の栄養につながると考えます。たとえば、友たちにランチに誘われているとします。いきたいと思いランチに出かけることは、楽しい時間になり心の栄養になります。誘われている友たちといても楽しくないと自分が感じていたり、その時間に別のことをしたいと思っていたら、ランチをことわることも必要です。自分の気持ちに気付き、したいことを選択することで、心が楽しくなります。

私の場合は、ゆっくりできるお店でランチを食べたり、一人の時間を作ることを意識的にしています。一人の時間には、みんなと同じことをしていても気持ちが一人になれる時間があります。たとえば、バレエや絵を描いているときなど、周りに人がいて同じ空間で同じことをしますが、そのことに集中をしているときも楽しい一人の時間になります。そのことで私の心の栄養がたまります。

心が元気になれないときには、脳からの影響もあります。先日、TVで認知症の検査を考えた方が認知症になり、気分が落ち込むことがあるというお話をされていました。また認知症になると行動や思考が今までのようにならないことが多くなると聞きます。しかし、出来事は忘れるけれど感情の世界は残っていて、「この人はいい人」「この人は恐い人」「ご飯は楽しい」のように出来事に関する感情は、心の中に残るそうです。認知症の人の心の栄養も、やはり自分が楽しいと感じることが一番のようです。



投稿者プロフィール

cocoro
cocoro心理カウンセラー/ワンワンコミュニケーションカウンセラー
人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。