「私は、人と同じようにできないと愛されない」という感覚との向き合い方

ひと月ぐらい前に、もう少し、自己肯定感を高めたいと考えていたある日、「私は、人と同じようにできないと愛されない」という感覚があることに気づきました。

以前、私の中で大きく幅をきかせていた「私はダメな子だ」という感覚は今はもうありませんが、「自己肯定感」がまだ低いのではないか、もう少し高まるのではないかと思い始めました。そう思い始めてから、何日がすぎたころ「私は人と同じようにできないと愛されない」という感覚がでてきました。

私は、仕事がら感情に向き合う大切さを人に伝えています。

だから、感情に向き合うことを自分でしてみました。

感情に向き合う方法

1、まず「私は人と同じようにできないと愛されない」と思っていることを受け入れました。そう思っていたんだと確認するような感覚です。少し時間がかかりました。最初は、そうなんだぐらいから、そうだったんだ、と強く確認しました。

2、「人と同じでないと愛されない」という気持ちがあることを受け入れたら、自然と涙がでてきました。悲しかったのです。涙を我慢せずに出なくなるまで悲しい気持ちを感じ続けました。

3、悲しい気持ちを十分感じたあと、他に何か湧き出てくる感情があるかどうか待ちましたが、湧き出てくるものはなかったので、しばらくこのままで様子をみることにしました。

 

感情を感じたその後

悲しいという感情が湧きあがったあとに、それでも違和感があればカウンセリングをうけるつもりでいましたが、その必要はなくなりました。

感情に向き合うことで「人と同じように出来なくても愛されないことはない」「人とおなじに出来なくてもいい」と思えるようになりました。このように思えてくると、何かうまく出来ないときでも、気持ちがどんよりしなくなります。何かしているときが楽しくなります。今回はうまく出来なかったから今度はこの方法でしてみようなど、気が付けば前向きになっていることに気づきます。

 

感情を受けとめる大切さ

私は今まで、カウンセリングをたくさん受けてきました。小さな問題から大きな問題まで解決してきました。

「人と同じことができなければ愛されない」と感じていた私は、悲しいという気持ちを受け入れ、悲しい気持ちを感じた事で、悲しい気持ちが心の中からなくなりました。そして、出来なかったことがあったとしても前向きになれるるようになりました。

カウンセリングでは感情を必ずといっていいほど扱います。それは、生きづらさを感じている場面で湧き上がる感情(嫌、怒り、悲しい、恐いなど)を否定することなく受けとめることを、まず自分に、許可することから始めます。そうして、少しずつ自分の感情を受け止めていきます。このことをしていくことで、自分の中からネガティブな感情が減っていきます。

ネガティブな感情が減っていけば、自分の気持ちが楽になります。楽になれるだけでなく、人は冷静になりどうしたらいいかなどを考えられるようになります。

 

感情はだれでもあります。ただそれに気づくか気づかないか、あるいは、受け入れるか受け入れないかによって私たちのこころは左右されてしまいます。自分の感情に気づいて受け入れることができれば、自分を認めることが少しずつできるようになります。そうして、自分を「肯定」することができるようになると、自分の気持ちは楽になっていくものなのです。

自分の感情とうまく向きあえないのであれば、日常生活で嫌な気持ちを感じたら、その嫌な気持ちに少しだけでも向き合ってみることをおすすめします。そうすることで、少しだけいつもと違う朝をむかえることができる日もあるかも知れません。忙しい毎日であればなおのこと、少しずでも自分の感情と向き合うことは、大事なことではないのかと考えます。

しかし、無理と頑張るは禁物です。今日はちょっとだけ感じてみようと思ったときにはお薦めです。ほんの少し楽になればOKです。

 

 

 

投稿者プロフィール

cocoro
cocoro心理カウンセラー/ワンワンコミュニケーションカウンセラー
人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。