自然なやさしさの恩返し
さりげない優しさ、困っている人がいたら手を差し伸べるということを、忘れかけている私がいました。
先日、用事をすまし外にでたら雨が降っていました。傘をもっていなかったのでお店の軒下で雨宿りをしていると見知らぬおばあちゃんが、「傘に入りなさい」と言って傘に入れてくれました。
最初に、どこまで行くのと聞かれ、驚いて黙り込んでいた私に、「傘に入りなさい」と声をかけてくれ、タクシーを拾える大通りまで一緒に行ってくれました。とても自然に声をかけてくれたのです。
見知らぬおじいちゃんは、「知らない人に話かけてはいけないけど」と言いながら、おじいちゃんの傍にいた外国人の親子のことについて、私に話をしました。嫌な内容のことではなく、親子の触れ合いがほほえましかったというような内容です。私はおじいちゃんの心の中にあるやさしさに触れたようなきがしました。
私の母の田舎では、おばあちゃん世代の人は、とても親切というか、おせっかいというか、知らないひとにでも、誰にでもすぐ話しかけて仲良くなっていました。
若いときは、それが面倒臭いと思っていたり、嫌と思ったりもしましたが、今は違います。雨が降って雨宿りをしていて傘をかざすことをしてくれたことに嬉しいと感じました。おじいちゃんも外国人の親子の感想を誰かに言いたくなったので、近くにいた私に話をしたのでしょう。「知らないひとに話しかけてはダメ」といわれているのに親子に関してどう感じたのかを、誰かに話したかったと思うと、可愛くさえ思いました。
最近は、駅員さんやお店の人に、大きな声で怒鳴りつけている高齢者の方をみかけることが度々あります。
高齢の人の傷害暴行は20年前に比べて20倍も増えていると何かの記事で読んだことがあります。増えている原因として孤独を感じている高齢者の方がおおいともいわれています。
昔と今は時代が違いストレスを感じることが多いのかもしれません。
横柄な高齢者もいますが、傘をかざしてくれたおばあちゃんや話をしてくれたおじいちゃんのように、自然なやさしさができるおばあちゃん、おじいちゃんはすてきだなと思いました。
私は、おばあちゃんにしてもらった優しさ、おじいちゃんから感じた優しさで、今まで多くの人からやさしさをもらったことを思い出しています。忘れかけていた優しさのお返しをしたいと思うようになっています。
投稿者プロフィール
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人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。
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