袋詰めの達人

7月から、レジ袋が有料になりました。コンビニもスーパーも、デパ地下もそうです。スーパーは以前から、マイバッグを使っていたから気になりませんが、デパ地下は残念です。

以前に、高級スーパーとしてオープンした店舗がありました。店内には、当時あまり見かけることのない高級食材が並んでいました。レジには、会計をする人と袋詰めする人が二人、全部で三人配置されていました。買い物をしたときに驚きました。一人が、会計の済んだ品物をひとつずつ袋に入れ、保冷剤をセットします。その品物を、もう一人が四角い紙袋に隙間なくきっちりと収めていく作業をします。詰め終わったときは真四角な紙袋になり、台の上にお行儀よくたっ程です。家に帰り袋からひとつずつ取りだしていくと、袋の中でそれぞれの場所にきちんと収まっています。野菜やお肉が、窮屈そうでもありません。上から、のしかからず重たそうな表情でもなく気持ちよさそうです。この手際の良さと美しさに私は感激しました。外も中も芸術的で職人技です。

                                             

 

郊外にあったお店だったので、あまり立ち寄ることもなくなりました。家の近くのスーパーで袋詰めをしてもらっても、四角い紙袋が、真四角にはなりません。中で、ペチャっとなっているものもあります。私自身の袋詰めは、四角ではなく、いびつな丸になります。袋の中の野菜たちは、苦しそうでな時があります。

       

 

高島屋がオープンしてからは、食料品売り場で買うことが多くなりました。デパ地下も、種類が多くあり、選ぶことができ、珍しいものや旬のものが綺麗に並んでいるます。達人もいました。しかし、先日、買い物にいったらいませんでした。

 

これからは、あの手際のよい美しさに出会うことがなくなると思うと、すこし寂しい気持ちになります。袋詰めの技ありの人たちが、自分のためだけにしていると思うと、もったいない気持ちにもなります。レジ袋有料化がスタートして、ひと月もたっていませんが、感慨深いものがあります。

投稿者プロフィール

cocoro
cocoro心理カウンセラー/ワンワンコミュニケーションカウンセラー
人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。