ちょっとした不安の原因は子どもの頃の親との関係にあった
私の心の中で、「ちょっとしたことで不安になる」ということはカウンセリングを受け始めたときは、不安になる場面がたくさん出てきました。
たとえば、「人から話しかけられないと嫌われているのではないかという不安」「友達がほかの人と仲良く話していると、私よりあの子の方が好きなんだという不安」「メールをした後に返事がすぐないと、あんなメールをしていけなかったのではないかという不安」など、表面にでている不安はそれぞれ違います。
カウンセリングが進むにつれて分かったことは、これらのちょっとした不安の原因に、幼児のときの私との関係が浮かび上がったのです。
母親が悪いわけではありません。ただ、私が欲しいと思う愛情を受け取ることができなかったことが大きく関わっていました。母は私の面倒をよく見てくれてはいましたが、私は充分な愛情を感じられない不安や恐さを感じていました。。
理想の母親の愛情を感じることを重ねることで、不安がなくなっていった
そこで、カウンセラーに導かれて、恐さを感じたあとに、理想の母親をイメージし、理想の母親から欲しかった愛情を感じるということをしました。
カウンセリングの回数を重ねていくと、ちょっとした不安の場面や原因はなくなりましたが、心の奥の方から漠然とした不安を感じるようになりました。そこで今度は、この漠然とした不安を感じ、不安を感じた後に、理想の母親からの愛情を自分自身で感じていくということを何度かしました。それを続けることによって、愛情を自分で感じることは、誰からでもなく、私自身の力で感じている、ということも知りました。
不安を感じるたびに、このようなカウンセリングを受け、今はどっしりとした感覚があります。カウンセリングの中で親からの愛情を受けとったことで、自分の軸の中に暖かさや安心感を感じて、愛情を貯めていったような感覚です。
まったく不安を感じなくなったということではありませんが、過剰に不安になることはなくなりました。不安を感じることがあっても自身の軸がしっかりしてきたので、落ち着いていられます。そして、今は、冷静な判断が少しずつ出来るようになってきています。