友たちとの楽しい時間が、疲れる時間になっていた

喫茶店でお茶をしながら話をしているときに、私は疲れることがありました。楽しいはずのおしゃべりの時間であるにも関わらず疲れることが多かったのです。

特に仲のいい人達と話をするとき、体を前の方に出し、握った手をテーブルの上にのせ、「…だよね」のように押し付けるような、説得させるような話し方をしていました。体に力がはいり違和感を感じはじめていたので、カウンセリングを受けました。

カウンセリングでは、私が幼稚園ぐらいの時に、母と姉に対して、さらっと話をしても聞いてくれない感覚を抱きました。そこで、私が一人で、いつも一方的に話をしていた場面をあつかいました。母は聞いてるような聞いていないような雰囲気です。カウンセリングの中で、私は、母に聞いてほしい気持ちを伝えましたが、聞いてもらうことはできませんでした。

私の話を聞いてくれない母に対して、「悲しみ」と「怒り」の感情がでてきました。それと、母に対して私のことをわかってほしい気持ちもあることに気づきました。なかなか「怒り」の感情を感じることができず、ゆっくりと時間をかけて感情を感じていきました。

自分のことをわかってもらいたいと思う原因は母親に抱いていた感情だった

感情を感じれば、嫌な気持ちは減ります。幼児園ぐらいの私が、母に自分のことをわかってほしいという気持ちを抱くのは当たり前の気持ちです。母に自分のことをわかってほしいという気持ちが、大人になってからは、親しい人にもわかってもらいたいと感じていたようです。幼児園当時の母に対する感情を消化したことで、親しい人に対して「わかってほしい」という過剰な気持ちが減りました。

押し付けがましい話し方が、徐々に力が抜けていく感じがしていきました。その後、数回カウンセリングを受け「わかってほしい」という感覚は薄い皮が剥がれるように気にならなくなっていきました。

今では、うるさく話すこともなく、話をしているときに、必要以上に体が前面に出過ぎることもありません。親しい人との会話で疲れるということを感じることはなくなりました。

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