雪の思い出

時間があるので、なんとなく今年の冬は暖かったと思い返しています。暖かく過ごしやすいと思う反面、勝手なもので、暖冬であればたまには雪が降ってほしいと思います。大雪でなく、楽しめるぐらいの雪がいいです。雪をみると、当時の風景が思い浮かびます。


子どものころは雪が降ると楽しく、毛糸の手袋をはめ、学校で雪合戦をしました。いつもぶつけられてばかりでしたが、笑い転げていました。雪だるまも作りました。土が混ざり、真っ白ではなかったけど完成した時には嬉しかったです。


成人式には雪が降りました。慣れない着物で式に参加し、友たちと食事に行きました。タクシーで移動をすると、運転手さんがやさしく、お店の人も温かかったです。着物を着ると、やさしくしてもらえるんだと感じたものです。


好きな人ができるお年頃には、クリスマスに雪が降ることを期待しました。今の時代なら携帯で連絡を取り合えますが、当時は携帯がなかったので、相手がくるまで雪を見ながら、ドキドキして待ちました。ホワイトクリスマスがロマンチックに思えるお年頃です。

犬と暮らし始めました。「犬は喜び庭かけめぐり猫は炬燵で丸くなる」という童謡があります。多くの人は、犬は雪が好きだと思っています。私もそう思いこんでいましたが、散歩が好きなうちの犬は、冷たい雪が嫌いでした。雪のないところで動こうとしなかったです。雪が積もっているときは散歩に行くことも拒否しました。散歩が嫌いなもう一匹の犬は、楽しそうに雪が積もっている場所を選んで歩き、雪に埋もれながら歩きました。犬もそれぞれです。

大人になってからは、滑って転ぶことを心配するようになります。家の中でお鍋を食べながら、静かに降る雪を鑑賞するのがいいです。冬の東北に行ってみたいです。津軽三味線を聴きながら、囲炉裏を囲んで郷土料理を食べ、地酒を飲みます。部屋から見える庭には雪が積もっています。その雪の上に新しい雪が重なっていく。その空気感が、料理と地酒のおいしさを倍増させます。

冬景色には風情があります。温暖化が進み日本の四季折々の趣が乏しくなっている今、当たり前のようにあった風景も変わりつつあります。また、何年か先の冬に思い返すときは、どんなことを思い出しどのような気持ちになるのか楽しみです。

投稿者プロフィール

cocoro
cocoro心理カウンセラー/ワンワンコミュニケーションカウンセラー
人間関係の悩みから開放するサポートをするカウンセラー。名古屋で個人カウンセリングを中心に活動。
OL時代、人間関係で悩み、過呼吸になり自分が苦しくなったことで、心理の勉強をし始めたことがカウンセラーの道へ進むきっかけとなったが、カウンセリングを実際に受けることで自分が変わり楽になったことから、同様に苦しんでいる人のサポートをするカウンセラーになる。
カウンセリングが、特別なものではなく、もっと日常生活に密着し、一人一人が自分に素直に生きていくことができるようにサポートをする活動にを展開中。