「怒る」ということがわからなくなっていた

人にはよく使う感情、使うことが苦手な感情があります。私の場合「怒り」という感情を使うのが苦手でした。

私は、社会人になり、「怒る」ということをしないことに気づきました。嫌なことがあっても人前では、”にこにこ”してごまかしていました。ごまかしているので、なんかいつも嫌なきもちがあってすっきりしませんでした。だから、カウンセリングをうけることにしました。

小学校の時に人前で怒ったら、母親に「みっともない・理性がないと」言われました。母親自身が人前で「怒る」ということをする人ではなかったので、母親の考えだったのではないかと、今になってはそのように思えますが、子どもの私には理解できませんでした。

それ以降、私は「怒る」ということをしないで、我慢するようになりました。我慢している「怒る」という感情の代わりに「すねる」ということをするようになりました。子どものころ、怒りたいときは「すねる」ことで、私は「怒っている」ということを親に伝えることをしていました。親は「怒っている」というより「また、いつものように何かすねている」ぐらいの感覚だったかもしれません。

「怒る」ことを我慢していると、何かのきっかけで大きく怒りが爆発したり、かと思えば「怒り」そのものを感じることができなくなりました。

カウンセリングが進んでいくと、「怒り」を感じたときに母親に、一緒に怒って欲しかった気持ちに気づきました。一緒に怒ってくれなかった母親への「怒り」と「悲しい」気持ちがあることにも気づきました。

大人になってからも、腹が立つと私は、「悲しくてすねる」という行動をしていました。本当の感情は「怒り」ですが、「怒り」の代わりに「悲しい」という感情を使い続けていたようです。腹がたつときは「怒ってもいい」と自分に許可を与えてカウンセリングは終わりました。

カウンセリングを受けたあとの変化

すぐ、怒れるようになったわけではありませんが、じわじわと「怒り」を感じられるようになり、今は「怒り」の代わりで使う「悲しい」感情は、「悲しい」ときだけに使っています。

「人前で怒ってもいいし、みっともなくもないし、理性がないことはない」と思えるようになったら、ちゃんと相手に自分の気持ちを伝えることが出来るようになり、拗ねることも、いつまでも不機嫌でいることがなくなりました。

社会で生活していく上で、「怒り」を感じたからといって、相手にぶつけるのはよくありません。「私は怒っている」と受け入れることで冷静になり、相手にも冷静に対応できることが多くなります。